払いたくなかった「請求書」

2017/08/16
何ら心の準備もないままに

彼のドナーになれるかどうかの適合検査を受けた日

彼が呟いた言葉だけは

今も鮮明に私の耳元で囁き続ける


できることなら助けてほしい・・・・・・・・・・



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なれど

私は、ドナーになることができなかった



それなのに

病院側から手渡された「請求書」


こんなもの払いたくない!

それが私の心情ではあるけれど

払わざるを得ないですよね・・・・・・・


大船駅へ出て

交番で、この付近に銀行はありませんか??と

交番の前で

ピョンピョン跳ねて、ストレッチをしていたようなお巡りさんに尋ねてみた



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振り向いたお巡りさんは

大船をバカにしているのかと

心外だったようです・・・・・



何銀行ですか??

そう尋ねられても、私は、神奈川県の銀行に口座を持っていない

何銀行でもいいんです!

現金で払い込みをしたいだけですから・・と、私は

きっと、余計に若いお巡りさんの気分を害してしまっていたと思います


それでも

制服を着ていなかったら

高校生と見間違えるような若いお巡りさんは

交番から一番近い

横浜銀行の場所を教えてくれました



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そして・・

横浜銀行の案内係の方は

私をATMの前に誘導してくださり

文字通り、手取り、足取りのような形で

振込手続きを手伝ってくださいました


睡眠障害と食欲減退で回らぬ頭!

ATMを使うことよりも

手書きで、振込用紙に書き込むほうが安全対策!

そう思っていた私には

救世主のように思えてしまいました・・・・・・・




彼女にとっては

仕事の一環であったかもしれないけれど


優しさが心に染みた

横浜銀行でした・・・・・・・・・・・





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色んな思いがグルグル回る

2017/08/15
身辺整理は、自分でしたいから

余命宣告は、動けるうちに早めに出してね・・と、

ドクターに伝えてあった彼・・・・・・


なれど、余命宣告を受け退院をしたのに

たった半日程度しか自分のマンションに戻ることができなかった彼・・・・・・・・


その彼のマンションに一人戻ってくると

色んな思いが、グルグルと頭の中を駆け巡ります


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会社の寮に住んでいた彼が

このマンションの契約を決め

35年ローンを組み

引っ越しをしたのは、

今から15年前のことでした


引っ越しの当日、まだ健在であった母と

引っ越しの応援にやってきた日

終の棲家を得た彼の顔が

希望に満ちて、輝いていたこと

鮮明に憶えています


その母も、大腸癌で他界して

その母の13回忌を彼と一緒に供養したのは

去年のことでした


母も、短い人生であったけれど

それ以上に短い人生を終えようとしている彼


本当に、胸が押しつぶされるような思い・・

泣き叫びたいような思いです・・・・・



教えてください

印鑑証明の有効期限は3か月であることを教えてもらいました


そして、印鑑証明の新規の登録に

本人が行けない場合は

委任状や、保証人が必要であることを教わりました


彼の思いがいっぱい詰まったこのマンション

決して、売り急ぐ気は、毛頭ないのですが

もしも、彼の転院先の病院が東京多摩地区に決まった場合

そうそう頻繁に私は、このマンションに来ることができなくなると思います


私が、このマンションで寝起きをしている間に

例え仮であっても

売買契約を結んでおいたほうがいいのでしょうか??


それとも

転院が決まったら

もう一度、印鑑証明をとっておけばいいのでしょうか??


彼が死亡してからであると

このマンションの名義を

私に変更してからでないと

売買できないというのは、本当なのでしょうか??


今の私は

自分が後悔しないよう

時間が許す限り彼のそばにいたいと願っているのに


法は、それすらも許してくれないのでしょうか??


苦しいです


悲しいです


ぬぐっても、ぬぐっても

涙があふれてきます・・・・・・・・・・・




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思考回路停止・・でも、考えなければいけない、これからのこと・・

2017/08/14
お陰様で、彼の容態は安定し

寝たままでの状態なら

私が住む、多摩地区までの介護タクシーに寄る

移動に耐えられるまでに

なってくれました・・・・・・・・


でも、彼の今の状態は

自分では、トイレへ行くこともできず

「大」も、「小」も、オムツの中


そんな状態で、私に介護してほしい??と

聞いてみたら

それは、いやだ!と

即答しました・・・・・・・・


彼が、住み慣れた神奈川県を離れる決意をしたのは

私に、少しでも負担をかけたくないからであることを

私は、感じていました・・・・・・・・


そして、私は彼の通帳も、印鑑もすでに預かっているのですが

入院費用を支払う口座の残高が

残り少なくなっていることに数日前に気づきました


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生命保険会社に請求を出すのは

もう少し先でいいや!

もう少し、体調がよくなってからでいいや!と、

彼は、そう思っていたのかもしれません

(2月以降の分が、請求されていませんでした)


でも、これからも続く、入院生活!

先だつものも、必要です!

今までの彼だったら

私が、一をいうと、先を見越して動いてくれていたけれど、


今の彼にそれを求めるのは無理!


私が代理請求人になって動くことにいたしました


余命宣告がだされると下りる保険もこの際請求して

転院先の病院(東京多摩地区)でも

安心して個室で過ごせるように

配慮したいと思います・・・・・・・・・・


今は、彼の様態が安定しているうちに

転院先が決まるよう

祈りたい気持ちでいっぱいです・・・・・・・・・



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嬉しかったこと、悲しかったこと、不安になったこと・・・・・・

2017/08/13
8月12日、トリオたちが待つ家に帰り着いたのは

夜、10時頃でした・・・・・・・

トリオたちは、私が不在であったことも

なにもかも理解してくれているかのように

こういう場合は、仕方ないよね!^^

僕たちは、大丈夫だよ!

元気だよ!

でも、ちょっぴり寂しかったよ!と

全身で、その気持ちを表現してくれていたような気がします・・・・・・


そして、案の定、私の睡眠時間は

たぶん2~3時間であったと思うのですが

13日も、アラームが鳴るはるか前に起きだして

雨戸を開けて、愕然としました


荒れ果てた庭を見て

悲しくなりました


いくら暑くなる前の時間帯とはいえ

自分の体調も

以前にも増して、大切にしなければならぬ今だけど

見て見ぬふりはできぬ庭でした

早速、草引きを始めていた私でした

本当は、もう少し丁寧に抜き去りたかったけれど

目についた場所だけでも

抜くことができてホッとしました・・・・・・・


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そして

病院へは10時頃には着けるよう

7時頃に家を出て

彼に会いに行ったのですが


彼は

おぼつかない

うつろな目で

天井を見つめていました・・・・・・・


昨日は、家に用意してあった

介護用ベッドや、車いすを撤去したことを悔やむくらいに

彼の体調は、すこぶるよかったのに

今日の彼は

少し変でした


普段は食べない

アイスクリームや

お饅頭や

肉まんを食べたがり

その都度、私は買いに走ったのですが

不安になる心を拭い去ることができませんでした・・・・・・・


でも、

食べたいものを食べさせてあげたい!


彼のささやかな望みを叶えてあげることができたことを

余命宣告を受けてしまった彼を支える私としては

喜ぶべきなのでしょうか・・・・・・・・・・・・・・・・・・



でも

私の心は

今にも

つぶれそうです・・・・・・・・・・・




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彼の心が寂しがる・・・・・・・・・・・・・・

2017/08/12
8月12日、日曜日

久々で、愛犬トリオたちが待つ家で

一晩、眠ることにいたしました・・・・・・・・・・・・・・・


彼のマンションに一人泊まっているときも

そして、自分の家に戻ってきても

安眠できないことは、わかっているけれど

お施餓鬼が控えていて

どうしても、やっておかねばならぬことがあったんです・・・・・・



病院を去る際

また、明日ね!

そう言って手を振り合って出てきたけれど

彼は・・一時は、自分にしか見えない相手と交信をしているようで

まともな会話が成り立たず

このまま旅立ってしまうのかも?と、不安がよぎり

お寺にまで電話をしてしまったけれど

持ち直してくれました・・・・


それでも、病室を去るとき

彼の顔は、寂しそうでした


明日、何時に来てくれるの??と、


まるで子供に戻ったような表情で、彼は、私に尋ねてきました



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私も、色んな思いが交錯して

それで、余計に寝不足状態が続いてしまっているのかも知れません



藤沢市からの転出届を出そうとした日に

救急車で入院してしまったので


用意してあった

介護ベッドや、車いすは、撤去してもらったことを

やっと、今日(8/12)、彼に伝えました・・・・・・・・・・



歯車が一つ狂うと

受け入れ体勢が万全であったハズの行政の網目から

スルリと抜け落ちてしまうことを

彼の心をかき乱さずにすむようにと願い

淡々と話したつもりです・・・・・・・・・・・・・・



彼は、もう一度

車椅子を使い

自分でトイレへ行きたいと願っている・・・・・・・・・・


今は、彼のこの気持ちを一番大切にしてあげたいと

願っている私です・・・・・・・・・・・・・



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